子育ての悩みは「親がダメだから」ではない!誰もが抱える不安との付き合い方と心が少し軽くなる考え方

子育てをしていると、嬉しい瞬間と同じくらい、悩んだり落ち込んだりする瞬間がたくさんあります。叱りすぎてしまったのではないかと後から後悔したり、他の子と比べて成長が遅いように見えて不安になったり、イライラして子どもにきつく当たってしまい自己嫌悪に陥ったりすることもあると思います。

「こんなにイライラするのは自分だけなのでは」「もっと笑顔で優しいお母さん・お父さんでいなきゃ」そんな気持ちが重なって、いつの間にか自分を責めるクセがついてしまう方も少なくありません。

ですが、子育ての悩みがあることは、決して親として失格という意味ではありません。むしろ、悩むのは「ちゃんと向き合おうとしている証拠」です。この記事では、多くの親が抱えやすい子育ての悩みと、その裏側にある本音、気持ちが少し楽になる視点や考え方を、ゆっくり整理していきます。完璧を目指すのではなく、「これくらいでいいのかもしれない」と思えるためのヒントとして読んでいただければうれしいです。

子育ての悩みはなぜこんなに尽きないのか

子育ての悩みが尽きない理由のひとつは、答えがひとつに決まらないからです。勉強のテストなら点数という明確な指標がありますが、子育てには合格点もマニュアルもありません。よその家と比べることもできず、「これでいい」と確認しづらい世界です。

さらに、子どもは一人ひとり性格も成長スピードも違います。同じ親が同じように育てても、兄弟姉妹でまったくタイプが違うということもよくあります。そのため、「このやり方が正解」というものを見つけたつもりでも、別の場面や別の子どもにはうまく当てはまらず、再び悩むことになります。

そこへ、SNSやネットの情報が追い打ちをかけます。育児のハウツー記事や「理想的な親像」「こうあるべき」という言葉があふれ、「あの人はちゃんとできているのに自分はできていない」と感じやすい環境になっています。本来なら「子どもが元気に生きている」だけでも十分なのに、いつの間にか高い理想と比べて自分を責めてしまうのです。

そして何より、子育ては待ったなしの連続です。眠れない夜や、食事もゆっくり取れない日々が続けば、心も体も疲れて当たり前です。冷静な判断が難しくなり、「自分はダメな親だ」という思考に引きずられやすくなります。悩みが多いのは、あなたが弱いからではなく、そもそも子育てという営み自体がとてもハードだからなのだと、まずはそこを認めてあげてほしいです。

「イライラしてしまう」自分を責めすぎないために大切なこと

多くの親が口にする悩みの一つが、「子どもにイライラしてしまう自分が嫌だ」というものです。子どもは思い通りには動いてくれません。いそいでいるときに限ってぐずったり、出かける直前に靴をはかないと言い出したり、ご飯をひっくり返したりします。

頭では「小さいんだから仕方がない」とわかっていても、家事や仕事に追われている時は、つい声を荒げてしまうこともあります。そんな時、「また怒ってしまった」「子どもを傷つけたかもしれない」と自分を責めて落ち込んでしまう方も多いはずです。

ここで大切なのは、「イライラした」という感情そのものに良い・悪いのラベルを貼らないことです。感情は勝手に湧き上がってくるもので、完全にコントロールすることはできません。イライラしない親でいようと頑張るほど、その目標を達成できない自分にがっかりしてしまいます。

むしろ、「今、自分は疲れているから些細なことでイライラしやすいんだな」「今日は余裕がない一日だったから反応がきつくなったな」と、自分の状態を客観的に眺めることが大切です。そう考えると、「ダメな親」ではなく、「疲れている人」として自分を見ることができ、少し優しくなれます。

それでも強く怒ってしまったときは、あとで子どもに「さっきは大きな声出してごめんね」と伝えるだけでも、親子関係はきちんと修復されていきます。完璧に怒らない親を目指すのではなく、「怒ってしまった後にどう向き合い直すか」を大切にすると、心の負担はぐっと軽くなります。

「他の子と比べてしまう」悩みとの向き合い方

成長の早い子どもを見ると、「うちの子はまだできていない」と不安になることがあります。歩き始める時期、言葉の数、勉強の理解度、運動能力、友達関係など、比べようと思えばいくらでも比べる材料は見つかってしまいます。

しかし、子どもの成長は本当に一人ひとり違います。早くできることが多い子もいれば、じっくり時間をかけて自分のペースで伸びていく子もいます。今目に見える「できる・できない」だけで判断してしまうと、子どもの本当の良さを見落としてしまうことにもつながります。

大切なのは、「他の子と比べる軸」ではなく、「昨日のその子と今日のその子」を比べる軸を持つことです。昨日より少し長く一人遊びができた、前はすぐ投げ出していたパズルを今日は最後までやろうとしていた、泣いていたけれど自分で気持ちを切り替えようとしていた。そうした変化は、テストの点数や目に見える成果よりも、その子の中で大きな成長の芽になっています。

どうしても不安になるときは、「あの子より早くできるように」という目標ではなく、「この子がこの子らしく成長していけるように」という視点に立ち返ってみてください。比べる対象を変えるだけでも、心のざわざわは少し落ち着いていくはずです。

子どもが言うことを聞かないときに親ができること

「何度言っても片づけない」「宿題をしない」「スマホやゲームばかり」など、子どもの言動に悩む場面も多いと思います。ここでつい、「言うことを聞かせなければ」と考えてしまいがちですが、実は「言うことを聞く子ども」に育てることがゴールなのかどうか、一度立ち止まって考えてみることも大切です。

子どもが言うことを聞かない背景には、「やりたくない」「めんどう」「興味がない」など、子どもなりの気持ちが必ず存在しています。大人から見ればただのワガママに見えるかもしれませんが、子どもにとってはそれが本音です。

叱る前に、ほんの少しだけでいいので「やりたくない理由」を聞いてみると、意外な本音が出てくることがあります。内容は大したことがないように思えても、「自分の気持ちを聞いてもらえた」経験は、子どもの心に安心感を残します。

もちろん、何でも子どもの言い分を飲み込む必要はありません。ただ、「親の命令に従わせる」だけではなく、「なぜそれをしてほしいのか」「どうすればお互い納得できるか」を一緒に考える姿勢があると、親子の関係は少しずつ変わっていきます。

小さな子どもであれば、「片づけなさい」ではなく「どっちの箱にしまう?」「一緒に競争しようか」など、行動を切り替えやすくする声かけも有効です。大きくなってきた子どもには、「あなたのことを信頼しているからこそ任せたい」といったメッセージを添えると、自分で考える力を伸ばしていくきっかけにもなります。

パートナーシップと周囲の目に疲れてしまうとき

子育ての悩みは、子どもそのものだけではありません。夫婦間の価値観の違い、祖父母からの言葉、周囲のママ友との関係など、「大人同士」の関係に疲れてしまうことも多いです。

パートナーが育児や家事に協力的でないように感じると、「私ばかり大変」「どうして分かってくれないの」と不満や孤独感が積み重なっていきます。祖父母から昔の育児常識を押しつけられたり、周りと比較される言葉をかけられたりすると、自信をなくしてしまうこともあります。

ここで大切なのは、「正しさのぶつけ合い」にならないように意識することです。「あなたが間違っている」「私が正しい」という構図になると、相手も自分も苦しくなります。「私はこう感じている」「こうしてもらえると助かる」という、自分の気持ちや希望を主語にして伝えると、少しずつ話し合いの方向が変わってきます。

また、子育ての方針についてすべてを一致させようとしなくていい場合もあります。どうしても意見が合わないところは、「ここまでは譲れない」「この範囲なら任せる」と線引きをし、お互いのやり方を尊重し合う形でも成り立ちます。

周囲の目が気になるときは、「この子の親は自分たち」であるという原点に立ち返ることが大切です。祖父母や第三者はあくまで「サポーター」であり、最終的な決定権は親にあります。他人の言葉すべてを取り入れる必要はありません。聞き流してよいもの、参考にしたいもの、自分たちには合わないものを、少しずつ見分けていければ十分です。

「自分の時間がない」罪悪感を少し手放してみる

子育て中の大きな悩みの一つが、「自分の時間がまったく取れない」というものです。独身時代や子どもがいない頃には当たり前にできていたことが、子育て中には贅沢に感じることもあります。ゆっくりお風呂に入る、好きな本を読む、カフェでぼーっとする、友人とゆっくり話す。こうした「自分のための時間」は、心のエネルギーを回復させるうえで本来とても大切なものです。

にもかかわらず、「そんなことをするくらいなら子どものために何かした方がいいのでは」「母親が自分を優先していいのだろうか」と罪悪感を抱いてしまう方も多いはずです。

ですが、自分の時間を少し確保することは、子どもをおろそかにすることとは違います。むしろ、心に余白がない状態のまま子どもと向き合う方が、イライラしたりちょっとしたことで傷つけ合ったりしやすくなります。親が少しリフレッシュして笑顔が増えるなら、それは結果的に子どもにとってもプラスになります。

短時間でもかまいません。寝かしつけた後に好きな飲み物をゆっくり飲む、休日のどこか30分だけパートナーや家族に子どもを任せて一人で散歩する、スマホを置いて好きな音楽を聴く。小さな「自分のケア」を積み重ねることで、子育てに向き合うための余裕が少しずつ戻ってきます。

子どもを大切にすることと、自分を大切にすることは両立できます。どちらか一方をあきらめる必要はありません。

しんどいときは「助けを求める力」も立派な子育てスキル

子育て中に「もう限界かもしれない」と感じる瞬間は誰にでもあります。泣き止まない赤ちゃんを前に手が震えるような不安を感じたり、反抗期の子どもの言葉に心が折れそうになったり、仕事と育児の両立に追われて夜中に一人で涙が出てきたりすることもあります。

そんなとき、「みんな頑張っているのだから自分ももっと頑張らないと」と一人で抱え込んでしまうと、心も体もすり減ってしまいます。

本当にしんどい時には、「助けて」と言うことも大切な子育ての力の一つです。家族や友人に話を聞いてもらう、一時保育やファミリーサポートを利用する、自治体の子育て相談窓口や専門機関に相談するなど、「誰かに話す」「少し手を借りる」ことで、状況が大きく変わることがあります。

子どものためにも、自分が倒れないことは何より大事です。頑張り続けることだけが正解ではありません。「助けを求める勇気」を持てた自分を、どうか責めずに認めてあげてください。

まとめ:悩みがあることは「ちゃんと子どもを見ている証拠」

子育ての悩みは、決してゼロにはなりません。成長に応じて、悩みのテーマは変わっていきます。赤ちゃんのときは夜泣きや授乳の悩み、幼児期にはイヤイヤ期やしつけの悩み、小学生になれば勉強や友達関係、中高生になれば反抗期や進路の悩み。悩みは形を変えながら、親と子どもと一緒に成長していきます。

けれど、悩んでいるということは、それだけ真剣に子どもと向き合っているということでもあります。「なんとかしてあげたい」「この子にとっていい選択をしたい」と願うからこそ、悩みが生まれます。その気持ちを持ち続けている時点で、あなたはすでに十分「子どもを大切にしている親」です。

完璧な親になる必要はありません。失敗したり、怒りすぎたり、落ち込んだりしながら、そのたびに少しずつ軌道修正していけば大丈夫です。子どもも親も、一緒にゆっくり育っていく存在なのだと考えてみてください。

今日も悩みながらここまで子育てを続けてきた自分に、「よくやっているよ」と心の中でそっと声をかけてあげてください。それは決して甘えではなく、明日また子どもと向き合うための、とても大事な一歩です。

株式会社せいじつ会計
〒860-0807
熊本県熊本市中央区下通1丁目3-8 NSビル6F
TEL 096-223-6624 / FAX:096-223-6692